こんにちは。株式会社PentagonでUIデザイナー、Webデザイナーをしているmaoです。
スマホアプリの最大の特徴でありメリットでもあるプッシュ通知。
アプリ制作の過程では、どんなプッシュ通知が必要かお客様のご要望も聞きながら考えていきます。
どのようなプッシュ通知を出すかで、アプリの利用率にも関わってくる大事なものですので、プッシュ通知のメリットと活用方法について解説していきます。
【こんな人に読んで欲しい】
- プッシュ通知の基本について知りたい方
- プッシュ通知のメリットについて知りたい方
- プッシュ通知の活用方法について知りたい方
【この記事を読むメリット】
プッシュ通知のメリットと、活用方法について知ることができます。
【結論】
ユーザーのメールアドレスなどの個人情報なしでも配信できるプッシュ通知。効果的に使用して、ユーザーのアクティブ率や顧客ロイヤリティを高め、アプリを成功に導きましょう。
プッシュ通知とは
まず最初に、プッシュ通知とは何かを説明します。
プッシュ通知とは、アプリからスマートフォンやタブレットなどの端末に直接メッセージを送信する機能です。
アプリをインストールしてさえいれば、メールアドレスなどの個人情報を知らない場合でもメッセージを送ることができるのが、メールマガジンやDMとの大きな違いです。
プッシュ通知が届くと、着信音でお知らせしたりバナーが表示されたりします。
ユーザーがアプリを起動していない時や端末を操作していない時、またはロック画面状態でも通知できるのもプッシュ通知の特徴の1つでしょう。
ただし、プッシュ通知を表示させるにはユーザーの許可が必要です。
また、iOSとAndroidで多少の差はありますが、ユーザーはアプリごとにプッシュ通知について次の設定を行うことができます。
- 着信音を鳴らすか
- どこにバナーを表示するか(ロック画面、通知センター、画面の上部など)
- 画面の上部にバナーを表示する場合、一定時間でバナーが消える表示するかどうか
- バッジを表示するか(未読件数)
プッシュ通知の種類
実はプッシュ通知には大きく分けて2つの種類があるのをご存知でしたか?
「リモートプッシュ通知」と「ローカルプッシュ通知」です。
それぞれの違いを解説しますので、目的に応じてプッシュ通知を使い分けましょう。
リモートプッシュ通知
リモートプッシュ通知とは、スマートフォンなどの端末がインターネットに接続されている場合に配信できるプッシュ通知です。
次のものがリモートプッシュ通知に分類されます。
- チャットアプリやSNSの新着通知
- ゲームアプリの新規イベントに関するお知らせ
- ショッピングアプリのセール情報などのお知らせ
リアルタイムな情報を送れるので、タイミングや鮮度が重要なメッセージを送る際に有効な方法です。
ローカルプッシュ通知
ローカルプッシュ通知は、ユーザーが使用している端末の設定やユーザー自身の操作など、一定の条件を満たした時にメッセージを配信するプッシュ通知です。
端末がインターネットに接続していなくてもプッシュ通知を送ることができます。
タスク管理アプリやスケジュールアプリのリマインドの通知としてよく使われています。
プッシュ通知のメリット
この記事の冒頭で、プッシュ通知を送れることがアプリの最大の特徴でありメリットであるとお伝えしました。
では、どのようなことがメリットなのか、次の3点をご説明いたします。
- 開封率が高い
- ユーザーのアクティブ率を高められる
- 顧客ロイヤリティを高められる
開封率が高い
プッシュ通知は1タップで素早く内容を確認できるので、開封してもらいやすい傾向にあります。
平均的なメールマガジンの開封率が10%〜20%と言われているのに対し、プッシュ通知の開封率は30%〜40%。メールマガジンの約2倍の開封率を誇るのです。
プッシュ通知はメールマガジンに代わる新たなコミュニケーション手法として期待されています。
ユーザーのアクティブ率を高められる
プッシュ通知はアプリが起動していない時にも送信できることは、既にお伝えしたとおりです。
ですので、本来アプリを起動する予定がなかったユーザーに対して、アクションを促すことができます。
たくさんのアプリをダウンロードしているユーザーにとって、残念ながら存在を忘れられてしまうアプリも多くあるでしょう。
そこで、プッシュ通知を行うことで、アプリの存在をアピールすることができるのです。
キャンペーンやイベント情報を流すことでユーザーを呼び戻し、アクティブ率を高めることも期待できるでしょう。
顧客ロイヤリティを高められる
プッシュ通知によってユーザーとの接点を増やすことで、自社ブランドに対する信頼や愛着(顧客ロイヤリティ)を高めることができます。
顧客ロイヤリティはメールマガジンやDMでも高めることができますが、それらのツールは開封率が低く、気付かれない・情報の鮮度が落ちるというデメリットがあります。
開封率が高いプッシュ通知を使うことでユーザーに気付かれやすく、鮮度の高い情報を届けることができるのです。
プッシュ通知はサービスの継続利用や定着化を図るためのツールとしても注目されています。
プッシュ通知を行う際の注意点
メリットの多いプッシュ通知ですが、運用には注意が必要です。
気を付けなければユーザーの迷惑になってしまうことがあるかもしれません。
プッシュ通知を行うにはユーザーの許可が必要で、その設定はいつでも変更できてしまいます。
一度ユーザーから「迷惑だな」「邪魔だな」と思われてしまうと、通知が届かないように設定されてしまい、ミュート状態になってしまいます。
最悪の場合、アプリ自体を削除されてしまうこともあり得るでしょう。
実際に、4割を超えるユーザーが大量のプッシュ通知が苦でアプリを削除した経験があるという調査結果もあるようです。(https://yapp.li/magazine/259/)
ユーザーにとって価値のある情報を届け、アプリのアクティブ率を高めるためにも通知回数やタイミング、通知内容に気を付けて配信を行いましょう。
プッシュ通知の活用方法
プッシュ通知にはいくつかの配信方法やタイミングがあります。
これらの内容を踏まえながら、アプリに必要なプッシュ通知を検討していきましょう。
リアルタイムな配信
チャットアプリやSNSでは必ずと言っていいくらい必要な配信です。
新しくチャットが届いた時や、SNSでコメントをもらった時などにリアルタイムで配信を行い、ユーザーに新着メッセージの存在を通知します。
パーソナライズな配信
性別・誕生日・エリアなどの属性データで対象を絞って配信するプッシュ通知です。
内容をパーソナライズ化し、ユーザーに合わせた情報を配信できます。
例えば、新着情報のレコメンドに使用したり、お気に入り商品が値下げされた時にプッシュ通知を送ったりというような活用方法があります。
位置情報に基づいた配信
指定した場所の近くへ来たユーザーにプッシュ通知を配信します。
店舗アプリで良く使用される手法です。
例えば、ユーザーが店舗に近づいた時にセール情報やクーポンをお知らせし、来店を促すことができます。
GPSを使用した配信方法と、Bluetoothデバイスであるビーコンを使用して配信する方法があります。
GPSを利用する場合は、ユーザーが位置情報をオンにしていなければ配信できませんので注意しましょう。
オートプッシュ
あらかじめ設定しておいた条件を満たした時に自動的にプッシュ通知を配信します。
時間や曜日、初回・最終起動などを起因とした配信が可能です。
アプリの最終起動を起点として、しばらくアプリを起動していないユーザーに対して再起動を促す際に有効とされています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
プッシュ通知を効果的に使用することで、ユーザーのアクティブ率が上がったり、顧客ロイヤリティが上がったり、メリットがあります。
アクティブ率や顧客ロイヤリティはアプリの成功に直接結びつく重要な項目なので、ユーザーの離脱を最小限に抑え、アプリ使用を促進していけるようなプッシュ通知を配信しましょう。