「装飾美」と「機能美」の違い。Webデザインとアプリデザインについて徹底解説!

こんにちは。株式会社PentagonでUIデザイナー、Webデザイナーをしているmaoです。
アプリのデザインとWebデザインの両方を行う私ですが、両者の違いを改めて考えたことがありませんでした。
両方経験した私なりにその違いをまとめてみましたので、参考にしてみてください。

【こんな人に読んで欲しい】

  • Webデザインとアプリのデザインの違いを知りたい方
  • Webデザイナーやアプリデザイナーを目指しているけど、それぞれの違いが分からない方

【この記事を読むメリット】

Webデザインとアプリデザインの違いが分かります。

【結論】

  • Webデザインは「装飾美」を求めるデザイン!
  • アプリデザインは「機能美」を求めるデザイン!
目次

Webデザインとは

Webデザインは、Webサイトの見た目をデザインすることです。
クライアントからヒアリングを行い、クライアントの要望を踏まえながらWebサイトの見た目をデザインしていきます。

「クライアントのイメージどおりのWebサイトを制作する」という点が重要で、Webサイトを見やすく、美しく整えていくことがデザインの主な目的です。

Webサイトには以下のように多くの種類があります。

  • コーポレートサイト
  • サービスサイト、ブランドサイト
  • ランディングページ
  • ECサイト
  • ポータルサイト、メディアサイト
  • 採用サイト

Webサイトの種類によってその目的は様々ですが、ユーザーの目を引くキャッチーなメインビジュアルを作成するなど、ビジュアルを作り込んでいくという点もWebデザインの醍醐味です。

アプリデザインとは

アプリデザインの基本は「ユーザーがいかに簡単に目的を達成できるか」という点にあります。
ユーザーが目的を達成するために「見やすい」「分かりやすい」という点が重要になってくるのですね。

そしてその見やすさ・分かりやすさを実現するために大事になってくるのが「UIデザイン」と「UXデザイン」です。

UIデザインとは

UIとは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、「パソコンやスマホなどの機器とユーザーの接点」という意味があります。
このユーザーとの接点にあたるものとして、アプリに表示されるボタンや画像が代表的な例です。

また、UIという言葉が生まれたのにはスマートフォンアプリの誕生が大きく影響しています。
小さなスマートフォンの画面を操作するため、極力無駄を省いたシンプルで使いやすいデザインが求められました。

つまり、UIデザインとは、ユーザーにとって分かりやすく、使いやすい見た目を作ることを目的としたデザインなのです。

アプリの内部を担うデザインのため、アプリデザイナーというと、一般的にはUIデザイナーを指すことが多いと思います。

UXデザインとは

UXとは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略で、直訳すると「ユーザー体験」となります。
ユーザーがサービスやシステムの利用を通して得る顧客体験という意味を持ち、ユーザーが商品を通して得たすべての体験のことを示します。

アプリを例にすると、

  1. アプリを見つける
  2. アプリをダウンロードする
  3. アプリを利用する
  4. またアプリを使いたいと思う

この一連に関わるすべてのことがUXです。

そしてそのユーザー体験そのものを設計することを「UXデザイン」といいます。

アプリを利用するうえで、最終的に「便利だった」「面白かった」などのポジティブな感情をユーザーに抱かせることができれば、良いUXであったと言えるでしょう。

デザインと言うと色や形を決めることのように思われがちですが、UXデザインはアプリの情報設計を行うことを指します。
例えば下記のことがUXデザイナーの仕事の一部です。

  • ユーザビリティテスト
  • マーケティング調査
  • アクセス解析
  • 情報設計
  • アプリのワイヤーフレーム制作

Webデザインとアプリデザインの違い

Webデザイン、アプリデザイン(UIデザイン、UXデザイン)について理解したところで、それぞれの違いを考えてみましょう。

装飾美と機能美

Webデザインとアプリデザインの2つを比べると、下記のような違いがあります。

  • Webデザイン:見た目を美しく整える「装飾美」が重要なデザイン
  • アプリデザイン:UI/UXを意識したユーザーが快適にアプリを使うための「機能美」に特化したデザイン

また、Webデザインはクライアントの要望に沿ってクライアント目線でデザインを作成します。
対して、アプリデザインはユーザー(クライアントの顧客)目線で使いやすいデザインを作成するという点も異なるポイントです。

WebデザインにもUIデザインが含まれる

近年ではスマートフォンの普及により、スマートフォンでWebサイトを閲覧するユーザーが増えてきています。

日本では約75%の検索がスマートフォンから行われているとの調査データも上がっていました。
「日本では75.1%の検索がスマホから、調査データにみる検索とSEOの今【SEO情報まとめ】」

Webデザインではモバイルファーストな考え方が一般的となり、UIデザインを加味したWebサイトのデザインを作成することが求められています。

アプリのデザインには制限も多い

アプリの実装方法によっては、思っていたようなフォントが使えない、デザインの表現ができないなど、デザイン上の制限が発生することもあります。

それに比べると、Webデザインの自由度は高いと感じました。
もちろんWebデザイン独自の考え方やルールのようなものも存在しますが、HTMLやCSSの発展により、できることが増えたという点も自由な表現の一因かと思います。

まとめ

Webデザインとアプリデザインの違いについて考えてみました。

近年ではWebデザインにUIデザインが含まれるようになり、装飾的なことだけでなく機能的な観点からデザインを行うことが求められています。

アプリデザイナーを目指している方は、まずWebデザインを経験し、UIデザインを含めたデザインの基礎を勉強するのが良いのではないでしょうか!

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