こんにちは、株式会社PentagonでUIデザイナーをしているBoiBoiです。
先日グループチャットをデザインする機会があったので、その時に調査した内容を元に記事にまとめてみました。主に広く利用されているLINEやMessengerを参考にしています。
【こんな人に読んで欲しい】
- グループチャット機能が必要と考えているお客様
- 社内外のデザイナー、エンジニア
【この記事を読むメリット】
- グループチャット機能を導入する場合に必要な機能や画面を理解できます。
【結論】
グループチャットの場合、ユーザーの招待、招待したいユーザーの検索、グループの作成の機能が必要になります。加えて、グループメンバーの追加や削除などグループチャット内で行えるアクションも場合によっては定義する必要があるでしょう。
アプリ内でできることや画面数が増えると開発コストも増加します。自分が作りたいアプリの目的、満たしたいユーザーのニーズを考慮して必要な機能を考えてみましょう。
グループチャットとは?
チャットというと一般的には1対1のコミュニケーションを指すことが多いかと思います。
対してグループチャットとは複数のユーザーが同時にコミュニケーションを行うタイプのチャット形態のことを指します。
みなさんが日々利用しているLINEやMessenger、Twitter(DM)などでも同様のことができますよね。
グループチャットが必要な時とは?
作りたいアプリの内容によっては、ユーザーの1対1チャットだけでなく、複数のユーザーが同じ場所でコミュニケーションをとって欲しい場合があります。
例えば、恋愛系マッチングアプリではユーザー同士がマッチングすると、会話するために1対1のチャットが可能になります。
他のユーザーが介入してくる必要がありませんし、入ってきては困りますよね。
対して、LINEやMessenngerではユーザー同士が自由にコミュニケーションすることを想定しています。この場合、同じ目的を持つ者同士でグループを作ることによって、同時に複数のユーザーと会話が可能になります。
アプリの特徴や満たしたいユーザーのニーズ、解決したい課題に応じてグループチャットの必要性を考える必要があるでしょう。
グループチャットを行うために必要なアクション
グループチャットを作るには、グループに入って欲しいユーザーを選んでグループに招待する必要があります。主にユーザーを選択する、ユーザーを検索する、グループを作成する機能や画面が必要になります。
グループを作成する
作成ボタンからグループを作成します。
アプリにもよりますが、一般的にチャットのトップ画面(会話中のリストなどを表示)のアクションボタンである「新規メッセージを作成(またはグループの作成)」などからグループを作成できることが多いです。
ユーザーを検索する
グループに参加するユーザーを選択するためには、ユーザーを探す「検索機能」が必要となるでしょう。
対象のユーザーが多いと、リストから一つずつ探して選択するのが大変です。
ユーザーを複数選択
グループを作成するには、ユーザーを”複数”選択する必要がありますので「マルチセレクト機能」が必要です。選択できたら作成ボタンをタップしてグループ作成完了です。
ちなみに一人だけ選択すれば1対1チャットが可能になる仕様が多いです。
グループチャットの機能について
グループチャット内では、通常の1対1チャットとは異なり、下記のような機能を考慮する必要があります。
ユーザーの追加招待・削除
グループ内に追加でユーザーを招待したい場合、あるいはグループからユーザーを排除したい場合もあるでしょう。そのために、チャット内にはメンバー招待と削除の機能が必要です。
招待に関しては下記事項についても、必要に応じて考える必要があるでしょう。
・グループに招待できる最大の人数
・グループ内でのアクションには制限が必要か(管理者は必要か、あるいは不要か)
・招待されたユーザーは、強制加入なのか、あるいは承認制なのか。
など
グループの退出
1対1のチャットとは異なり、グループから退出できる機能も必要です。
とても重要なアクションとなるため、退出する場合は一度ユーザーに問う必要があります。
退出するとどうなるかについてもちゃんと伝えましょう。
グループメンバーリストの確認
グループに招待している人が誰なのか確認したい時もあるでしょう。
一般的に設定画面などからメンバーリストを確認できることが多いようです。
メンバーに対してアクションが可能な場合、こちらも用意しておく必要があります。
例えば、下記のようなアクションが考えられます。
- ユーザーをブロックする
- プロフィールを見る
- グループから削除する
- 不適切なユーザーを通報する
など
その他検討すべきこと
1対1、グループチャット問わずに検討すべきこともあります。
- 送信可能な最大文字数
- 既読の有無
- ブロック機能
- 通知ミュート機能
作りたいアプリによっては、下記のような機能も検討が必要かもしれません。
- 通話やビデオ電話
- 送信できるファイル(最大容量についても)
- メッセージの暗号化
機能が増えれば開発コストも増える
アプリ開発では実装したい機能が増えれば、当然コストも増えます。
作りたいアプリの目的、満たしたいユーザーのニーズに応じてどんな機能が必要か検討してみましょう。MVP(実用最小限のプロダクト)を作る場合、あったらいいなという機能は除き、まずは必要な機能だけを実装することが重要です。
まとめ
今回はグループチャットについて記事を書いてみました。
グループチャットを導入する場合、ユーザーの招待、招待したいユーザーの検索、グループの作成機能が必要になるでしょう。
また、作りたいアプリによってはグループ内でユーザーが取れるアクションが変わってきます。この点については、議論して必要な機能を考える必要があります。
アプリの目的、満たしたいユーザーのニーズを考慮して必要な機能を考えてみましょう。